出先読書本。とにかくこの時期の政治史は、おそろしくいろんな人がでてくるし、将軍もころころ代わるので、どっかで整理がつかないかと思って読んだら、さらに知らない名前が出てきてすごいことになる。
しかし、基本的には、将軍にしても守護にしても、家督争いをめぐって家中の分裂対立が激化するなか、自力で家督を奪い取り、その承認を上位権力から取り付けなければならない状況におかれていったと。その過程で、守護職は名目化し、室町幕府の統治機構が解体すると。そのメルクになるのは1993年の明応の政変であるという整理のよいのかな。
こうした流れが下克上ということになるのだろうけど、これは自力救済の原理の貫徹という見方をしてもよいのかな。
- 作者: 渡邊大門
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: 新書
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