大野和士 リオン歌劇場管弦楽団

 音にきく大野和士を聴きに行く。ボクはあまりクラッシックのコンサートにはいかないから比べるものが少ないけれど、やっぱり凄いんじゃないですか?一番やすいチケットを買ったんだけど、その方が指揮がよく見えてよかった。でも、結構空席が目立ったよ。そんなに大野和士って知られてないの?

 曲目は、ショーソンの「交響曲」。この人よく知らない。休憩後は、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」とストラヴィンスキー火の鳥」。こちらはボクの好み。で、アンコールにブラームス
 
 「火の鳥」というと、ボクにはブーレーズのニューヨークフィルのCDがスタンダードなのだが、あれだど冒頭の部分がなんかもやもやっとした感じなんだけど(拙宅の機材上の問題もあるかもしれませんが)、こっちは、もっと低音が響いてめりはりがあって、で、いったん、ぴたっと止まる。で、またと、これいいよ。そして、後半どんどん盛り上がってあの最後にいくところまでもすごい迫力で、おーって感じでした。
 
 で、聞きながら余計なことを考えたことには、「火の鳥」のとりわけ低音が目立つあたりの感じから、なんだか伊福部昭(簡単に言えばゴジラの人です)ってここ(あるいはショスタコーヴィッチとか)につながっていくような作風を一面において持っているんじゃないかなと思えたんだけどどうなんだろう。伊福部はロシア人に師事したこともあったみたいだし。他方、一番最後のところは、この延長にあるのはスターウォーズジョン・ウィリアムズのことです)だよなと思ってしまったけどどうなんでしょう。ちなみに、わたしは楽理的なことはさっぱり分かりません。