シカゴ学派の全体像を把握するにはとても便利な本。こうやってみるとシカゴ学派の研究って基本的に逸脱研究なんだな。一方で、気になったのはシカゴ学派という括りは同時代的にはどうだったのかしら。この名称自体、後からできたものだし、関係者はキリスト教関連や民間団体との出入りもあるし、調査のお金はどこから出ていて、そこはどんなところにお金を出していたのでしょうというのもある。つまり、シカゴ学派はもっと大きな運動の流れの一部を遡及的に切りとって作り上げられたグループのような感じがする。
シカゴ学派の社会学 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: 中野正大,宝月誠
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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社会学科と社会学―シカゴ社会学百年の真相 (ネオ・シカゴ都市社会学シリーズ 2)
- 作者: アンドリュー・アボット,松本康,任雪飛
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 2011/10
- メディア: 単行本
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