『カール・マルクス』

 お仕事読書。『経哲草稿』から『経済学批判要綱』までのマルクスの理論的発展を丁寧においかけてくれているのでおさらいには便利、『資本論』までいってるともっと助かるのだが。でも、最後は、(当時の)マルクス主義の理論的状況を評価し、疎外論の位置づけを確認するような作業になっていて、ここはいいかなという感じ。
 

カール・マルクス (1971年) (bibliotheca sine titulo)

カール・マルクス (1971年) (bibliotheca sine titulo)

 
 さて、もう一つマルクス本を読んでみるか、デュルケム本に移行するか。とはいえ、デュルケム本のおもだったものはあらかた読んでるつもりなのだが。しかし、デュルケムの議論をトータルに論じた日本語で読めるデュルケム研究というのはないのかな。
 それともこれとか思ったら、いまや絶版なんだ。昔買っておけばよかった。ペンギン・ブックスに入ってたんだよね。
Emile Durkheim: His Life and Work: A Historical and Critical Study

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