とりあえず、手はつけた。r(平均年間収益率)>g(経済成長率)。「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出し、それが民主主義社会の基盤となる能力主義的な価値観を大幅に衰退させることになるのだ」(2頁)。
「まず、トップ所得層は、すぐに残りの人々を大幅に引き離してしまえる。もっと重要なこととして、成長が弱くて資本収益率が高いときには、富の蓄積と集中プロセスに関連した格差拡大の力がいくつか生じるのだ。この第二のプロセスの方が、潜在的には第一のものよりも不安定性をもたらしやすいし、長期にわたる平等な富の分配に対する主要な脅威となるのだ」(25頁)。
- 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森本正史
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2014/12/06
- メディア: 単行本
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