ハプニング

 ナイト・シャマラン。この監督、評価は高いのだが何だかボクとは相性が悪いというか苦手というか、いまひとつ好きになれない。前作もあの荒唐無稽な感じに付き合いきれない気分が残った*1。そんなわけで、シャマランの映画を見に行くのは1日ということがお約束化している。今回も、そんな荒唐無稽な感じにやっぱり相性の悪さを覚えたのだが、そうはいってもこんなネタでこれだけ見せてしまうのはやっぱりスゴイと認めざるをえない。家族的な主題とパニックを並行させていくやり方って、系譜的にはヒッチコックの『鳥』とかスピルバーグの『宇宙戦争』の類に属するのだろうけど、それを草原のど真ん中に放り出して、あれだけで描いてしまうんだから。そして、その描き方がまたいかにも現代的だったりする。われわれに危険をもたらすものっていまじゃ基本的に目に見えないのだ。

*1:

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