しばらく前に「クロ現」で相変わらず自殺者3万人を越えるこの国だが、自殺にまで至るパターンが分かってきたといいつつ、そのパターンがきちんと紹介されなかったので、ライフリンクの活動をちょっと調べてみようと思っていたのだが、この本で紹介されていた。
ところが『自殺実態白書』はパス解析という重回帰分析の組み合わせを使い、複数の要因の間の因果的な蓋然性を明らかにしました。[①病気や怪我→②会社を辞めるか休業→③収入が絶たれる→④家族的・地域的・会社的人間関係から見放される→⑤相談相手のいない状況で生活に行き詰まる]132頁
さらに、これが「孤独死」の背景にある要因連鎖とうり二つであり、自殺率がトップクラスの地域の多くは、工業団地に象徴される工場城下町。そこは、宮台のフィールドではかつて世代を問わず援助交際率が高かった地域、それに、児童虐待もこうした要因とからんでくるんじゃなかったけ。
- 作者: 宮台真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 新書
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自殺実態白書はここで読める。
http://www.lifelink.or.jp/hp/whitepaper.html