滝川一廣「こころ」はどこで壊れるか、「こころ」はだれが壊すのか

 前著が面白かったので近所で見つけたこの2冊も読んでみた*1。これも面白かった。とりあえず、一冊目の以下の部分を引用しておく。

「こころ」とは不自由なもので、人間は悩む存在であるけれども、それに対して折り合ってゆければよいわけです。「こころ」自体の持つ不自由さや悩みに「こころ」が共存できていること、それがわたしたちの常態で、精神的健康というのはそのことを指しているわけでしょう、それが不可能になった状態が精神の失調です(130頁)。

「こころ」はだれが壊すのか (新書y)

「こころ」はだれが壊すのか (新書y)