日本近世の起源

 出先で読む本シリーズ。とはいえ、渡辺京二おそるべし。ここまでも折々日本近世のお勉強をしてきたのだが、ちょっと知識が蓄積してくるといくつかこの辺もっと知りたいんですけどってところが出てくる。たとえば、自力救済の世界や国人衆についてもう少し具体的に知りたい、こうした知見を積み重ねていくと一向一揆の意味づけが変わってくるように思えるんだけどどうなのだろう等々。で、これを読むと二次文献をつきあわせながらそれが丁寧に解説されている。一方、かなりの左翼アレルギーもあって、網野批判なんてとても手厳しいが、これ、当たってるだろうな−。他方で、もっと藤木久志を読まなければいけないらしい。『雑兵たちの戦場』の新版が出てるが内容は変わっているのかな。
 

渡辺京二傑作選? 日本近世の起源 (新書y)

渡辺京二傑作選? 日本近世の起源 (新書y)

 

戦国大名の権力構造

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豊臣平和令と戦国社会

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戦国の作法 村の紛争解決 (講談社学術文庫)

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【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777))

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飢餓と戦争の戦国を行く (朝日選書)

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戦国の村を行く (朝日選書)

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中世民衆の世界――村の生活と掟 (岩波新書)

中世民衆の世界――村の生活と掟 (岩波新書)

刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))

刀狩り―武器を封印した民衆 (岩波新書 新赤版 (965))