「社会の総資本の構成は不断に変化して、その量もたえず増減していますけれども、その一部は恒に商品として市場に存在し、「貨幣へ移行しよう」としている。たほう他の一部分は貨幣として同じく市場のうちにあり、同様に「商品へ移行しよう」としているわけです」(194)。
読みやすいが、決して分かりやすい本ではない。『資本論』に馴染みがないと読み進めるのは難しい。それとも同じく熊野本のあの分厚いマルクス論を先に読めばいい?それはともかく、ベーム・バヴェルクのマルクス批判に対する反論は、ヒルファーディングのそれぐらいで、決定的な反論はないのかな?