趣味縁から始まる社会参加

  若者の地元志向から、いきなり、趣味縁の話に移りそれがパットナムの社会関係論、あるいは、思想の科学の『共同研究 集団』通して、公共性や社会参加につながり、合わせて地元志向との関係も確認するというアクロバットが展開する。もっとも、地元志向というならマイルドヤンキーは外せないのではないか?
 趣味集団は趣味友人に比べて「仲のよい友達」の数(募金等)を通じた「社会参加」が見られる。集団帰属の多元性ではさらにそれが顕著になる。他方、「親友」や「知り合い程度の友達」よりも「仲のよい友達」の数が、公共性や社会参加にかかわっていた。しかし、ここには逆の相関の可能性ある。つまり、だとすれば「親友」には知られたくないし、「知り合い程度の友達」には知る術もない事柄なのかもしれない。

趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)

趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)

 

 

「つきあい」の戦後史―サークル・ネットワークの拓く地平