以前にスチュアート・コープランドのプライヴェイト・フィルムを使ったドキュメンタリーがあったけど、これはアンディ・サマーズの自伝をベースにしたドキュメンタリーで、言ってみればアンディ・サマーズの自分語りだ。自分語りにつきあわされるのはしばしば退屈というもので、この映画では伝記的な回顧と再結成コンサートの模様が同期するように作られてはいる。とはいうものの、より音楽的に興味深そうなポリス以前の話は簡単に片付けられ(だいたい、いつも遅れてきた人というイメージがある)、ポリス時代の話はいくら生々しいとはいえ当時から噂されていたことだし、スチュアート・コープランドの映画でもそれなりに暗示されている。なにを今さら感がなくもなかったのだが、印象が変わったのは彼が撮っていた写真も出てくるようになってからかな。個展も開いているんだ。ちなみに原題はCan't Stand Losing You。カミさんとの関係を考えても、スティングとの関係を考えても、こっちの方が興味深いタイトルだ。上記はサヴァイヴィング・ピカソをもじったのかな。
アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書 (Pーvine books)
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