一揆論

同じく松永伍一。一揆論と銘打っているけれど、本人も述べているように、一揆そのものを論じいるというよりは一揆を経由して人間の反逆の心理を述べた本である。ひとつベ平連に言及した箇所が出てくる。ユートピア思想/アナーキズム、義理人情、ロマン主義が読み込まれていくと要約してもよいかな。渡辺京二氏を連想させるなと思ったら、二人とも谷川雁の系譜なんだな。それから、年譜を見たら廣松とほぼ同郷なのか。

一揆論―情念の叛乱と回路 (1971年) (大和選書)

一揆論―情念の叛乱と回路 (1971年) (大和選書)