「健康格差社会」を生き抜く

社会階層に応じて健康格差があるというのは、直観的には分かる気がするけど(たとえば、日本人の体系の変化を考えてみる)、何がどれほどどう相関するかというのはなかなか想像がつききにく、いささか安易な説明に走っていると感じるところもあるけど、かなりきちんとしてデータも出てるので元本はどんな感じなのでしょう?しかし、もう絶版なのか。
お金持ちは、転びにくい、よく眠る、明るくうつが少ない、要介護リスクや虐待が少ない、元気で長生き、死亡率が低い、学歴が高いと事故死は少ない。この格差は生存権にかかわる。社会にとっての損失。不眠、自殺。メタボや介護予防がうまくいかない。必要なほど健康診断を受けない。経済政策、少子化対策
健康格差の要因、物質的窮乏・不足や生活習慣病低所得者の受診抑制では十分説明できない。社会心理的な経理。社会階層の低さとうつの相関、さらにほかの不健康な状態と相関。主観的健康感が社会的階層と相関する。家庭関係:夫婦、離婚者・一人暮らし。社会的ネットワークとサポート。社会的孤立を死亡率、社会階層。職業性ストレス。デマンド、コントロール、サポート。努力−報酬不均衡モデル。ライフコースの経路。
社会疫学。格差の拡大は国民全体を不健康にする。貧困児童、教育格差、ワーキングプア正規雇用労働者へのしわよせ。生活保護受給世帯の増加。ジニ係数の拡大と実感格差。相対所得仮説。

 

「健康格差社会」を生き抜く (朝日新書)

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