オング『声の文化と文字の文化』

 グレーヴィチを読んで、この本を読んでみると、身振りの儀礼的性格、個人と世界の未分化等々、グレーヴィチが中世ヨーロッパ社会の特徴として取り出したものの少なからずが、「声の文化」の特徴ときわめて親和性が高いことがよくわかる。というわけで、この連荘は面白かった。しかし、『プラトン序説』が発掘できない。

声の文化と文字の文化

声の文化と文字の文化