金曜日は8時まで愛知県立美術館が開いているので、6時を過ぎてから行ってみた。この時間だと空いてるし、もう終わったような静かな感じがいいのだ。いまだと「20世紀美術の森」という企画をやっている*1。愛知県立美術館は、岐阜、三重の県立美術館と連携して、それぞれの所蔵品を利用しながら企画展を催すということをやっていて、これもその一貫。テーマは、タイトルからも伺われるように、20世紀の作品を使って森を作るというもの。
実際、作品をみていくと、単に個別の作品を見ていくのではなく、いくつも並べられた作品の配置を楽しむような感じで作品を見ることができる。とくに、いくつかの仕切りをぬけて大きな部屋へでると、そこには絵画を周囲に配して、それに囲まれるようにオブジェがおかれている。この空間を歩きまわれば、その都度の角度から、その都度違った雰囲気をたたえながら、絵画やオブジェを背景にオブジェを眺めることになる。そうすると、その都度表情を変える森を歩いているような気分で室内を歩き回るかっこうになって、これがなかなか心地よい*2。
でも、通常の展示と違って、展示に張り付いてる人たちがきょろきょろと来場者を見ている。それがちょっと興ざめだった。普段の展示なら、来場者があまり気にならないような感じで見張っているのだが、こういう展示のスタイルだとなかなかそうもいかないのだろうか?
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*1:「20世紀美術の森」は今月26日まで。http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html
*2:舟越桂をご存じない方はとりあえずここで。http://www.show-p.com/funakoshi/