つながりをリノベーションする時代

 繋がりをリノベーションする時代
 かなり前になりますが、御恵投ありがとうございます。読んだら礼をと思ったら、一年半たってしまいました。今年はテキストにしてゼミ生と読んでいます。教科書としてはこれまでのものとは一風変わっているところが、学生に受けているようです。ただ、デフレ/定常経済と安易に言われてしまうとこなどいささか違和感があるところもあり、それも含めて教材として使っていきます。

つながりをリノベーションする時代-〈買わない〉〈恋愛しない〉〈働けない〉若者たちの社会学

つながりをリノベーションする時代-〈買わない〉〈恋愛しない〉〈働けない〉若者たちの社会学

 
場所でつながる/場所とつながる―移動する時代のクリエイティブなまちづくり

場所でつながる/場所とつながる―移動する時代のクリエイティブなまちづくり

 

プレカリアート

 いささか古い本だが、そのとき一番手当てされなければならないのは世代間の不公正を一番背負わされているロスジェネ世代である。

プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y)

プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方 (新書y)

 

そろそろ左派は〈経済〉を語ろう

 経済学についての立ち入った話はないが、それは松尾さんの他の本を読めばいい。簡単には
財政赤字を考えるときは一般会計だけでなく、特別会計の剰余金と日銀の黒字分も合わせて見よう。
・日本がギリシアはみたいにならないのは、赤字国債の発行額が国民の総貯蓄額を下回っているので、海外の投資家が買い叩こうとしても国内で買い支えることができるから。
・さらに、GDPの成長率が国債の利子率を上回れば必ず借金は返すことができる。必ず返済できるのだから、そのかぎりにおいて、借金は永久に返済を先延ばしすることができる。
話を戻すと、しかし、しかし、金融財政政策においてアベノミクスが他党に比べて一番マシで、どこをいじればいいかといった話をすると、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないが、猛烈な罵声を浴びせられたことがある。ネトウヨ、クソは殲滅、ごきぶり。で、アベノミクスは、ネオリベだとか、国家社会主義だとか分けの分からないこと言ってる。代案もないか、あっても定常経済。どうやって貧困問題解決するんだよ。短期的な経済成長と中長期的な経済成長の区別くらいしてくれよ。沖縄をめぐる話になるとネトウヨからパヨク呼ばわりされるが、屁理屈ごねようとする分だけヤツらの方がまだまし。この救いようのなさはどうしたものだ、というところにでたのがこの本だ。さて、どうなることやら。

この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案

この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案

 
不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門(双書Zero)

不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門(双書Zero)

 

 

マルクス 資本論の哲学

「社会の総資本の構成は不断に変化して、その量もたえず増減していますけれども、その一部は恒に商品として市場に存在し、「貨幣へ移行しよう」としている。たほう他の一部分は貨幣として同じく市場のうちにあり、同様に「商品へ移行しよう」としているわけです」(194)。
 読みやすいが、決して分かりやすい本ではない。『資本論』に馴染みがないと読み進めるのは難しい。それとも同じく熊野本のあの分厚いマルクス論を先に読めばいい?それはともかく、ベーム・バヴェルクマルクス批判に対する反論は、ヒルファーディングのそれぐらいで、決定的な反論はないのかな?

マルクス 資本論の哲学 (岩波新書)

マルクス 資本論の哲学 (岩波新書)

 
マルクス資本論の思考

マルクス資本論の思考

 
マルクス体系の終結 (1969年)

マルクス体系の終結 (1969年)

 

シネマ/レトロスペクティヴ

P P Arnold

 何で今頃発売されたのだろう?裏表紙に書かれたアルファベットが小さすぎて読めないよ。もちろん、歌はよいです。
 

The Turning Tide

The Turning Tide

 

趣味縁から始まる社会参加

  若者の地元志向から、いきなり、趣味縁の話に移りそれがパットナムの社会関係論、あるいは、思想の科学の『共同研究 集団』通して、公共性や社会参加につながり、合わせて地元志向との関係も確認するというアクロバットが展開する。もっとも、地元志向というならマイルドヤンキーは外せないのではないか?
 趣味集団は趣味友人に比べて「仲のよい友達」の数(募金等)を通じた「社会参加」が見られる。集団帰属の多元性ではさらにそれが顕著になる。他方、「親友」や「知り合い程度の友達」よりも「仲のよい友達」の数が、公共性や社会参加にかかわっていた。しかし、ここには逆の相関の可能性ある。つまり、だとすれば「親友」には知られたくないし、「知り合い程度の友達」には知る術もない事柄なのかもしれない。

趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)

趣味縁からはじまる社会参加 (若者の気分)

 

 

「つきあい」の戦後史―サークル・ネットワークの拓く地平