応仁の乱

 売れているというし、前著が面白かったので購入。こんな地味なほんよく売れるな。中公新書はこういうの出しますよねという、専門書なみの重厚感のある内容。なにしろ、応仁の乱興福寺から説き起こし、山城の国を中心に据えながら全体像を見渡そうという構想が大胆。知らない人物ばかりで読むのにいささか不自由するくらい。で、勝俣史観も応仁の乱の前後の方に評価が向かっているという先行研究をふまえたうえでの論述になっている。

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

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戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)

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もう文庫化している

一揆の原理 (ちくま学芸文庫 コ 44-1)

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