だんだんつきあうのがつらくなってきたが、ここも気になったところだけメモ。後半はクルト・レヴィンのホドロジーやサルトルを引いて話が始まり、それがハイデガーやディルタイにつなげられるのだが最後はこうある。「なぜなら、これらのことをするために私は自分のふるまいの空間、すなわち、私がものをつかむために手をのばす空間、つまり、私の運動の余地が必要である」(201頁)。
さらにE・シュトラウス(この人誰?)を引いて、「踊ることとは、したがって方向をもたず、分節化されていない空間における、時間的および空間的に限界づけられていない運動のことなのである」(237頁)。
で、空間は三つに分けられることになるようだ。1、志向的空間。2、人間がある特定の位置に「存在している」空間。3、ひとが所有している空間。で、三つ目の空間の話は身体から始まる。
「身体は、私がそれをとおしていわば空間にはめ込まれている、それ自身ひとつの空間的に広がった形成物である」(272頁)。そして、人間にはどのような仕方で身体が与えられているのか?という問いがたてられる。それがマルセルに依拠して受肉として、さらに家屋にすまう、空間一般に住まうとこれもメタフォリカルに拡張されていく。私としてはここで大庭さんの本の話とか思い出すのだがな*1。
レヴィンのこの本はどれのことだろう(しかし、知らないうちに高い値がついてるな)。また、ミンコフスキーやビンスワンガーが結構引かれているのだが、ビンスワンガーの方はどの本(というかそもそも翻訳あるの?)か分からないものがある。というわけで、いくつか宿題。
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