英国ロイヤルバレエ団『ロミオとジュリエット』

 マクミランの振付、で是非いちど見たいと思っていた英国ロイヤルバレエ団である。でも、『ロミオとジュリエット』かと一瞬おもってしまい、プティパの『ジゼル』も気になるけど、『ジゼル』は『ロミオとジュリエット』の応用編みたいなものだしと、やはり基本からいうことでマクミランを見ることにして正解。オケ付きのプロコフィエフもよかった。
 マクミランの振付は演劇的で、ソリストたちの踊りとは別に、路上での掃除や喧嘩、剣劇、舞踏会の群舞などにもうまくパフォーマンスがくみこんであり、色鮮やかで絵画を見るように物語の展開も楽しめる。掃除のシーンや剣劇のシーンはプロコフィエフの音楽ともしっかりあっていて楽しい。一方、剣劇はターンも入るソリストのちょっとした見せ場でもある。もちろん、一方で、バルコニー、許婚を袖にする寝室、墓所では、ロミオの一風かわったリフトをまじえたパ・ド・ドゥ。許嫁を前にうしろ下がるジュリエットのパとかよかったな〜。
 去年はパリ・オペラ座、今年は英国ロイヤルバレエ団とくれば、つぎはロパートキナを見たいものだがーーー。