著者とタイトルに引かれて購入。阿部伊勢守から幕末にいたる幕閣の人物を描いたもの。五七調の文体は講談か浪曲を聞いてるような調子で読めてしまう。『龍馬がゆく』以来、坂本龍馬が過大評価されるようになったのはご存じのとおりだし、いまだに「維新」とか言い出す御仁が後を絶たない。しかし、いろいろ読んでいくと幕府側の人物の方がだんだん面白くなっていくんだよね。
- 作者: 福地桜痴,佐々木潤之介
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/11/04
- メディア: 文庫
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