情熱としての愛

 一応、この本を読めるぐらいには復調。実は、翻訳で読むのは初めてなのだ。読んでみると、原書と英訳をつきあわせながら読んだ当時、よく分からなかったところが、やはりよく分かっていなかったということを改めて確認することに。
「社会の理論」シリーズのルーマンは、あのタームになれてしまいさえすれば、比較的容易に読めるものだが、以前のような面白みは薄れてしまったように感じる。これとか『信頼』といったあたりは、どうしてこんな構成になるのかという疑問を抱きつつ議論につきあうと、ちょっと読んだぐらいではよく分からないところも結構あるのだが、読んで面白いのは圧倒的にこの時期のものではないかと思う。
 

情熱としての愛―親密さのコード化

情熱としての愛―親密さのコード化