のちに不知火海総合学術調査団の中核メンバーになる近代化論再検討研究会の共同研究の成果。とりあえず前半。いま読むと文革臭がいやはやなのだが、市井三郎の言う「責任を問われる必要のない「不条理な苦痛」」(47頁)という概念が気になる。市井三郎というと『水俣の啓示』のあれなんかでなんとなく読んでこなかったのだが、これ、J・シュクラーの「不正義」をめぐる議論を思わせるものがある(って、これ以前誰かに指摘されたことがあるような気がするのだが---)。ともかく、『歴史の進歩とは何か』(岩波新書)を見つけてくる必要があるみたい。
- 作者: 鶴見和子,市井三郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1974
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- 作者: 市井三郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1971/10/20
- メディア: 新書
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The Faces of Injustice (The Storrs Lectures Series)
- 作者: Judith N. Shklar
- 出版社/メーカー: Yale University Press
- 発売日: 1992/07/29
- メディア: ペーパーバック
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