2008-01-23から1日間の記事一覧

鶴見和子・市井三郎編『思想の冒険』

のちに不知火海総合学術調査団の中核メンバーになる近代化論再検討研究会の共同研究の成果。とりあえず前半。いま読むと文革臭がいやはやなのだが、市井三郎の言う「責任を問われる必要のない「不条理な苦痛」」(47頁)という概念が気になる。市井三郎という…

鶴見和子『漂泊と定住と』

先だって亡くなった鶴見和子の高名な本を今頃になって読む。読み終わって複雑な気分。あらためて読むと、どうも掛け声的な部分が大きいなと思わざるえをえなかった。件の「漂泊」と「定住」にしてももっと具体的な作動メカニズムが知りたかったし。文革を背…