民族主義を唱えた顛末がどんなものになるのか?思えば、明治維新だって攘夷はどこへいったって格好になったし。
どういう形にせよ、民族主義を主張するグループがユダヤの内部で実際的な勢力を得るとすれば、ユダヤ民族主義を強固にとなえていくこと以外にはしょうがないのですが、それで、いろいろなグループがユダヤ民族主義となえて立ち上がっていくのですが、その連中がたちどろこに、国際的な支配勢力と、宗教的文化的にあるいは政治的に、結びついていく形で自らの民族主義を貫徹しようとするのです(109頁)。
- 作者: 田川建三
- 出版社/メーカー: 河田稔
- 発売日: 1979/10
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