というわけで、『グラストンベリー』。本筋と関係ない(というわけでもないと思う)けど、すぐにティナリウェンがでてくる。これがかっこいい。生で見たいよ(東京にくるみたいですが)。それはともかく、
グラストンベリーというとボクのなかでは80年代頃からやっているニュー・ウェイヴ系のバンドが出るロック・フェスティバルというイメージがあったのだが、実際に始まったのは1970年だそうで、ウッドストックの頃からやっているロック・フェスだ。そうはいっても、70-71年、78-79年と70年代は4回しかやってないようだけど。みるからにちょっといかがわしいヒッピーくずれの農民マイケル・イーヴスが続けている。
この間に、トラヴェラーズと呼ばれるイギリスのヒッピーみたいな連中が追い出されて、警備に警察が導入され、周囲はフェンスが張られカメラ付の監視があってと、より堅固な監視態勢が布かれ、その分商業的になってきているというのはあるだろうし、また実際そうした批判もあるようだ。それに、入場料だって決して安くはない。ジョー・ストラマーも暴れてましたよ。
そんな時代性を刻印されながらも、それでも運動家が会場にあらわれてアジってみたり、会場の周囲でアトラクションやパフォーマンスが行われたりと見世物的なところもあったりして、かつての映像と見比べてもまだまだ猥雑で怪しげなところがあるみたい。何よりも、ヒッピー・ムーヴメントを受け継ぐかのように、左翼的な政治色がなんともおバカな感覚と同居して残っているところが面白いと思った。だって、大勢のよくわからない連中が集まってくるんだからね。どんなことになるか分からない感じが欲しいでしょ。それは『ロンドン・コーリング』でもちょっと指摘した、パンクによる「断絶」の作られた部分を確認する作業の一つになるのかもしれない。
日本にもいつの間にかフェスが定着したようだけど、どうなんでしょうね。とてもあんな感じにはいかないかなと、(しんどそうだから)行ったこともないのに思ってしまいますが。ジョー・ストラマーはフジ・ロックがお気に入りだったとも聞いていますが。
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