そういえばパーソンズは

 『シッコ』を承けて。http://d.hatena.ne.jp/Talpidae/20070911/p2
 かつてタルコット・パーソンズは、合州国の医師を、普遍主義、機能的限定性、感情的中立性、集合体志向というパターン変数の組み合わせからなる専門職役割として説明していたわけですが、こういうことって思い出しておいた方がいいよね。

医師の責務に関する第一次的な定義は、かれの患者の、早期の苦痛のない完全な治癒をめざして「可能なあらゆることをすること」である(443頁)。
患者の無力な状態、患者の専門的能力の欠如およびかれの不合理性を搾取することから患者を守ることは、このパターンのもっとも明かな機能的意義をなしている(456頁)。

社会体系論 (現代社会学大系 14)

社会体系論 (現代社会学大系 14)

パーソンズ―医療社会学の構想

パーソンズ―医療社会学の構想