ジンメル社会学入門

 完全に要約でできた書物。ただし、最後だけマルクス疎外論との比較がなされているが、この評価は違ってるんじゃないかな。いずれにせよ、ただでさえ分けのわからないところを含んだジンメルの本を要約したのだから、これは入門としては不親切だ。ただ、ジンメルを真面目に読もうという人なら、この本とつきあわせながら読むというのはありだろう。丁寧な索引も付いている。

ジンメル社会学入門 (有斐閣新書)

ジンメル社会学入門 (有斐閣新書)