〈資本論〉入門

 読みやすい本だが、必ずしも読み進めやすい本ではなかった。一つは私の知っているマルクスとはいささか違ったマルクスが描き出されている一方、話の展開がどうなるか読んでいてあらかじめ予測がつかないのだ。だから、なるべくなら『資本論』を傍らにおいて読もう。あるいは、別の『資本論』を論じた本を読んでおこう。私がオススメするのは本書でも紹介する下記の本である。そして、繰り返し読もう、2回目もう拾い読みのような感じでこの本を読むとき、この本の分かりやすさがわかる。
 

〈資本論〉入門

〈資本論〉入門

資本論の世界 (岩波新書)

資本論の世界 (岩波新書)

 今なら『資本論』はこれがいちばんよい訳ということになるのかな。ただし、未見。
資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)

資本論〈第1巻(上)〉 (マルクス・コレクション)

資本論〈第1巻(下)〉 (マルクス・コレクション)

資本論〈第1巻(下)〉 (マルクス・コレクション)