久々に再訪。スペルベル&ウィルソンの『関連性理論』とつきあわせて読むと、解説や補足になって便利。しかし、こうした拡張はありなのかと思えるところも。とりわけ「祈願」(good wishes)を命令や依頼と同様のカテゴリーとして扱えると考えるところに違和感を覚える。これは逆に、発話行為論を分割して、一部だけを語用論の範疇に含める試みの難点を示していることにならないだろうか?
ひとは発話をどう理解するか―関連性理論入門 (言語学翻訳叢書 (第3巻))
- 作者: ダイアン・ブレイクモア,武内道子,山崎英一
- 出版社/メーカー: ひつじ書房
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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Understanding Utterances: An Introduction to Pragmatics (Blackwell Textbooks in Linguistics)
- 作者: Diane Blakemore
- 出版社/メーカー: John Wiley & Sons
- 発売日: 1992/07/27
- メディア: ペーパーバック
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