大統領と孫

 一時期、やたらとマフマルバフ・ファミリーの作品が公開され、マフマルバフ自身の作品はなかなか公開されずと思っていたら、亡命してたんですね。ただ、子どもを使う手法はイラン時代と変わらないな。それはともかく、映像ははっとさせられるし、重ねられる出来事はいろいろとあり、よくできてるなーと思いつつ、大統領と孫の対比、それから「王子と乞食」を思うような転換、そして、最後の落としどころというあたりはお約束だよなと思いつつもいられない。この違和感は『カンダハル』を見たときのそれに通じるものだ。まあ、PCな人には必見。あと、音楽がとってもよい。