私にとっては二度目のブレヒトである。といっても、二回目はいわゆるふつうの舞台とは趣向が違う、オルケスタ・リブレの『三文オペラ』である。ブレヒトを見るのは二回目といっても今回はちと趣向が違う。オルケスタ・リブレがクルト・ワイルの楽曲を演奏して、柳原陽一郎さん(「たま}の人)が歌い、神田京子ちゃんが講釈をたれ、さらに大橋一三さんという役者がでる。
正月の大友良英さんのラジオの特番にゲストでリブレの芳垣さんが来て、ブレヒトの話をしていた。ブレヒトというと自分の愛人に脚本の一部を書かせていたことが知られているけれど、クルト・ワイルやハンス・アイラーには逆に楽曲のアイデアみたいなものを提供していたんだなと。で、なんでこんな話題が出て来るかと言えば、芳垣さんが自分のユニットでこんなかたちでブレヒトの再評価を試みていたんだなと。
ブレヒト/ワイルの音楽を堪能できたし、柳原さんの歌も良かったし、京子ちゃんはなかなか調子よかったし(ちゃんづけが似合う女の子の名前と似合わない名前があるのですーニシノユキヒコ曰く)、役者を一人つけたというのも大正解だと思う。とっても楽しかった。そして、どう考えてもこの話、現代に重なるんだよね。
明日も昼夜あるそうな。もう一回ぐらい行ってもいいかな。行くという方がいたら喜んでお付き合いしますが。28日は松本だそうです。松本まで遊びにいって、ついでにというのも一興ですな。
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