談志最後の落語論

 たしか、結城昌治は『志ん生一代』で志ん生に三語楼のうまさを語らせていたとおもうが、ここで談志は大円朝とは違った。権太楼、三語楼、志ん生の系譜を評価するんだな。その行き着く先がイリュージョンであると。
 こんなことも書いてあった。逆も真であろうが。「エロのジョークに対して「いやらしい」と言わんばかりの態度をとるのは、好色な女である。自分がその世界に入っていくことが怖い。エロチシズムに入って行く、自分が助平になっていくことに対する恐怖心の裏返しである」

談志 最後の落語論

談志 最後の落語論

志ん生一代〈上〉 (人物文庫)

志ん生一代〈上〉 (人物文庫)

志ん生一代〈下〉 (人物文庫)

志ん生一代〈下〉 (人物文庫)