その昔、歌で世界が変えられるんじゃないかと思うことができた時代があった。しかし、そのはるか昔から歌は政治的だった。北原白秋が抒情詩人であり、下からのナショナリズムの推進者であったということは完全に両立する。面白い。でも、考えてみれば、詩人が詞を書いたのはこの頃が最後では。当時の、浪曲や講談の機能とあわせて考えたい問題である。
詩歌と戦争 白秋と民衆、総力戦への「道」 (NHKブックス)
- 作者: 中野敏男
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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