ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー

  ドナルド・フェイゲンボズ・スキャッグスマイケル・マクドナルドの3人の共演となれば、これは行ってみたくなるものというわけで、ゼップに見にいった。しかし、つめこみすぎだよ。それも、スタンディング。始まる前は私とか会場に入ってくるとまた見えなくなったとかぶつぶつ言ってるおばさんがいる。後方の柵にもたれて楽しようとするからだよ。それに、私自身だって前の人の頭とかぶらないようにしないと姿が見えない。しかし、最終的に3人を間近に見える場所を確保。

 まあ、私としちゃ、何よりもドナルド・フェイゲンなのだが、最初は、何曲からのソウルのカヴァーから始まり本人たちの曲もまじりはじめる。あれ、どの曲だっけ、スティーリー・ダンの出だしで「ソング・フォー・マイ・ファーザー」の出だしを使ってる曲があったが、フェイゲンがピアノを弾くとやはりジャズの影響というのはあるんだなとあらためて感じる。それから、曲名これも思い出せないのだが、あ、これ「So What」使ってたんだという発見もあったりして、改めてジャズを意識しながらもっとスティーリー・ダンを聞き直してみたいものだ。バンマスだったフェイゲンに比べるといささか地味だった観があるのだが、ボズもマイクももちろんよかったよ。アンコールにスライをやったのだが、ここのお客さんはスライを知らないみたいだな。

 ところで、スタンディングのライブというのにやたらを酒飲んで騒いでいるいい年こいた3人組がいて、一人はご機嫌で「きよし!」とかわけのわからないあいの手入れたりしながら、曲の間も他の面々と大声でしゃべっている。途中でいい加減うるさいのて、丁寧に注意したらもう一人が「スイマセン」とか謝ったのだが、次の曲ではまた同じ調子。で、今度は怒って注意したら、「無理だ。おまが向こうへ行け」???。三人組のもう一人がわって入って、少し小声になったので我慢して曲の方に改めて集中したのだが、終わった後、もう一回注意してやろうかと思ったら、間に入った人が切れたもう一人を懸命に抑えつけている。ホントにマジ切れしてたたらしい。こっちはもちろんそそくさ帰った。たまに悪酔いする客がいて不愉快なのだが、それが隣という経験は初めて、それで注意したら、こんなことになりますね。ケンカになりそうになったら、まず、アタマとお腹をカバーして殴らせるしかないんだろうな。それで警察につきだすと。ライブは楽しかったが後味は悪かった。
 

サンケン・コンドズ

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