実践の中のジェンダー

 この本の醍醐味はこういうやり方もあるのかと思わせる後半の議論にあるな。法学者がどんなリアクションを示すのかとても関心がある。ところで、マッキノンはもう一度読みなおしてみた方がよいのかなと思う一方、そうするには、この間、自分が随分遠いところへ行ってしまった思う昨今。一応これで参加資格は取得したのだが---。

マッキノンが訴えているのは、強姦という行為をめぐる私たちの意志の理解は、性別という属性と切り離された「個人」という存在に対しておこなわれてなどいないということなのだ(242頁)。

 

実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述

実践の中のジェンダー?法システムの社会学的記述