ユリイカ:立川談志

 先生方があれこれ言うよりは、やはり芸人や談志の身近にいたひとの言葉から談志の芸を思い浮かべる方がよいね。談志の弟子としてもっぱらしゃべっているのは志らくで、談春志の輔は出て来ない(まあ、この辺はいろいろな態度の取り方があるからな)。それから、月亭可朝がしゃべっている。しかし、公共の電波にのる機会の少ない可朝。彼の噺を聞きたければやはり大阪へ行くしかないのか。私が最後に聞けた談志の噺は「金玉医者」で、マクラでもスタッフの悪口とか言ってたから、そんな気分でバレ噺やったのかなと思っていたが(逆に噺にあわせてマクラもふれるわけで)、志らくの話を読みながらこの辺はもう少しあるのかもなという気がしてきた。