聞いてはいけない

 最近、ちょっとしたことをきっかけに『ペットサウンズ』をけっこう聞いているのだが、拙宅のいちばんよい機材でリアル・ステレオ・ヴァージョンを聞くとたしかにシンバルの使い方が気になり、そしたら、フィル・スペクターを聞いてみたくなった。で、『Back to Mono』を引っ張りだし、Be My Babyを聞いてみることになる。ここで鳴っているのはタンバリンではなくマラカスのようだ。
 Be My Babyを聞くと、当然、Don't Worry Babyが聞きたくなる。となれば、自然に一曲目Suffer GirlやFun, Fun, Funなんかも通して聞こうということになるのだが、Suffer Girlを聞いていたら、なぜか今回は猛烈にビートルズのThis Boyを聞いてみたくなった。で、『パスト・マスターズ』を引っ張り出してくることになる。うーん、違う曲なんだけど、なんか似ている。ブライアンがBe My BabyへのオマージュとしてDon't Worry Babyを書いたように(この曲では後でタンバリンが鳴らない)、This BoyはSuffer Girlのアンサー・ソングみたいに聞こえる。
 ちなみに、This Boyは転調が入り、ジョージ・マーティンがレノン/マッカートニー(ジョンだと思うけど)の作曲能力がワンステージあがったと評価する知る人ぞ知る名曲であり、私には初期のお気に入りの一曲でもある。しかし、調べたらどっちも1963年発表なんだよね。前者は7月で後者は11月のもよう。
 こういうことを始めるともう楽しくてやめられなくなってしまう。だから、仕事中にビートルズビーチ・ボーイズを聞いてはいけない。
 

ペット・サウンズ

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サーファー・ガール

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ビー・マイ・ベイビー:ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・ロネッツ

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パスト・マスターズ vol.1&2

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