由紀さおり「1969」

 暇になったら聞いてみたいお買い物思案第2弾として、世界で大ヒットしているというこれをメモしておこう。この数年、確実にわたしのアタマのなかの一部は歌謡曲回帰しつつある。これをというのはないのだが、たまたま耳にする機会があると、すごくよいと思ってしまうことが多い。多分、きっかけは数年前に久々に「いつでも夢を」を聞いた時ではないかと思う。
 自分が自覚的に音楽を聞くようになってから、歌謡曲をさして聞くことはなくなってしまったが、それでも子どもの頃から聞いていた蓄積があるし、その後も、自分が何を聞いていても、世間では歌謡曲が売れていて、それなりに耳にする機会もあった。後から考えてみると歌謡曲が当たり前に流れている世界のなかで、私はそれとは異質な音楽を聞いていたのだ。
 ところが、気づいてみると、いつの間にかその当たり前の世界がなくなってしまっている。いま頃になってそのことにある種の寂しさを覚えている。その歌謡曲がこんなかたちで回帰してくる。面白すぎるし、私はそれを祝福したい。
 

1969

1969

1969(US盤)

1969(US盤)

 
でも、「夜明けのスキャット」は「サウンド・オブ・・サイレンス」だと思うんだよね。