今夜は、ブラッド・ピットとショーン・ペンという名前につられてこれにしてみた。ブラッド・ピットの役作りはスゴイ。あのケツが印象的。それはともかく、弟が死んだ(個人的にヴェトナム戦争でではないかと思うのだが)という話から、いくら信仰の問題があるとはいえ、そして、それ自体としては見応えのある映像詩だとは思いますが、2001年宇宙の旅ではあるまいし、天地創造まで遡らなくても、いや、これには疲れた。
とはいえ、主人公の少年時代を回想的に描いた家族の部分はとってもよいと思った。次男はいちばん父親の風貌を受け継いでおり、音楽好きというところもかぶるのだが、やさしい性格は父親ゆずり。そして、横暴な父親に最初に反抗するのも次男。しかし、そんな次男に嫉妬し、弟の反抗をきっかけに自分の内なる暴力性を表に出すのは長男だ。性格は長男が受け継いでいるわけですな。そして、その長男がいやがらせをして母親をためす。やさしい母親は何も言えない。これをきっかけに、自分のなかにも潜むうちなるやさしさを凌駕して発揮される暴力性はなによりも次男に向かう。といった構成になり、親子関係としてはいかにもなのだが、それを説明的にではなく、エピソード的につないでいくのがうまい。
テレンス・マリック、他の作品をみたことがないのですが、どんな感じなのでしょう?
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