ビーチボーイズとピンクレディー

 今日は半強制的なオフ。仕方がないから合間にこの本を。大滝御大が、ピンクレディーの「波乗りパイレーツ」はビーチボーイズだというので帰宅してひっぱりだして聞いてみたら、たしかにビーチボーイズをやりたいというだけでなく、イントロは「ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン」だし、途中にビートルズっぽいフレーズがでてきたり、でも、ブレークは音頭みたいな和風といった調子で、曲の構成があまりに面白すぎる(ただし、手元にあったのはUSAヴァージョンとある*1)。
 で、ついつい他のピンクレディーのヒット曲まで、連想される曲とあわせながら聞いてしまったが、ほんとに面白い。ベースはかなりかっこいい。でもウォーキング・ベースで裏打ちしてもグルーヴが来ない。また、「波乗りパイレーツ」はその典型なのだが、まじめに歌いすぎてるというか、いまならこんな歌い方で歌詞をメロディに乗せないだろうなって調子で歌っている。当時は自然に聞けていたはずだし、これがふつうのはずなのに、ボクの耳はいつおかしくなってしまったのだろう。
 日本の歌謡曲史上で、とりわけ洋楽の受容過程を考えると、阿久悠/都倉俊一コンビの貢献はどんな評価になるのだろう?あるいは、筒美京平大先生は*2?とか話がどんどん大きくなるのだが、ピンクレディーをマイ・ブームにしているばやいではない*3。この本読みながら、こんなことやりだしたら、きりがなくなりそうだ。なお、ピンクレディーを聞けば当然の流れでこの大傑作を聞くことになるのはいうまでもない*4
 

 この本、アマゾンじゃもう品切れなのか?一昨日は近所の本屋でまだ平積みだったけど。
 

東京と神奈川の水道中の放射能の値。この二つはまったく取水先が異なるので---。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/p137743.html
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/w-past_data.html
全国版も
http://atmc.jp/water/

 

*1:調べたらこのヴァージョン、ホントにバックはビーチボーイズだった。すごすぎる。http://tisen.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_3b47.html

*2:とりあえず、こんなインタビューがある。http://www.jasrac.or.jp/sakka/vol_2/tsutsumi_in.html

*3:でも、GSとかも聞いていくと面白いんだよね。たとえば、去年、ジュリーがワイルドワンズと共演した番組を見た時、加瀬邦彦がジュリーのプロデュースをしていたということを初めて知り自分の不明を恥じたのだが、一方で、このときジュリーの曲はジュリーのバックバンドがやって、GS時代の曲はワンズがやってという構成になるのには音楽的な必然性があるように思うのは考えすぎ?

*4:

LET’S ONDO AGAIN

LET’S ONDO AGAIN