久々に読み返したら、「ホットロッダー」とアグネス論文以外は、一読しただけではなかなか自分の胸にすとんと落ちてこない。この間にわたしに何か起こったのだろうか? でも、この指摘は重要かな。「こうした住人の行為を、それを生みだす規範的な秩序の点から記述することによって、職員は、こうした事情のもとであれば誰だってこういうふうにふるまうだろうと、理解可能なものとして住人たちを描写するのである。また、職員が”コードを語ること”によって、彼らの環境の重要な諸特性は、状況超越的あるいは状況とはまったく関係のない特性となる」(169頁)。ウィーダーの論文はもう一度読むことにしよう。また、取り上げた素材を見ていくと、反精神医学の影響ってそれなりにあるのかなと思えてくる。レイン自身、ゴッフマンやガーフィンケル、ベイトソンに言及してたりするし、クルターの本もある。それから、「経験を皮肉る」という訳はなんとかならないのだろうか?アイロニー化するというのだから「斜めに見る」とかそんな感じじゃ駄目かな。
- 作者: ハロルド・ガーフィンケル,山田富秋
- 出版社/メーカー: せりか書房
- 発売日: 1987/04
- メディア: 単行本
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