『マクルーハン理論』

 相変わらず『プラトン序説』が見つからない。これって、中世ヨーロッパで典礼の「演劇化」が進行していく過程で起こってくる問題なんだけど、よく考えてみれば、普遍論争のことだよね。世俗社会が発展していく過程で、書き言葉の力も大きくなるし、キリスト教の影響力を維持するために、教会がいろんなことをやりはじめるんだけど、そこには明らかに新しい趨勢が見てとれると。 

カトリック儀式の聖体が犠牲の体そのものなのか、それを象徴するものなのか、といった論争が生まれるようになった。言葉は中立的なシンボルになった。もはや創造的プロセスの密着した一部分ではなくなった(152頁)。

マクルーハン理論 (平凡社ライブラリー)

マクルーハン理論 (平凡社ライブラリー)

 しかし、こうなると、これぐらいは読んでおかねばまずいか。

普遍論争 近代の源流としての

普遍論争 近代の源流としての