「道徳の最高の形態は、自分の家でくつろがないことである」。

 もともとわたしのあずかり知らぬ領域の話(についても、これまでずいぶんあれこれ書いておりますが、というかそれしかないわけ)なので外してるかもしれませんが、この先、イランがどうなるかというのはいろんなところでとても大きな意味を持ってくるんじゃないかと思います。そうすると、このあたりを読んで、イラン革命が、ある意味で、「裏切られた革命」でもあったということを思い出しておくことは悪いことではないでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/Talpidae/20070816/p1
http://d.hatena.ne.jp/Talpidae/20080128/p1
 それから、文脈はまったく違うけれど、公民権運動のころにホッファーが記した次のようなことばとよく似た話が、この本のどこかにでてきたような気がするのだが(二つの上の方、冒頭の引用も同様)、該当する部分が見つけられない。「アメリカの黒人は自分の魂を癒し、望ましいアイデンティティで身をまとうために何ができるだろうか。それは自力でなされなければならない。黒人に対し、また黒人のためになされることは、いずれも黒人によってなされなければならないのだ。黒人を約束の地へと率いて行く非黒人のモーゼなどありえないのだ。非黒人のアメリカはただ金と善意とを提供しうるのみである。すでに見てきたように、黒人は自分をゲットーの抑圧から引っ張り出してくれるような真の大衆運動を求めることはできず、アメリカ以外の黒人は黒人系との同一化によって自尊心を獲得することもできない(『現代という時代の気質』71頁)。

 いつのまにかDVDになっているこれを見てみるのは悪くないかも。

ペルセポリス [DVD]

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