こんな機会でもなきゃ読み通さないだろうと思って手をつけたこれをなんとか読了する。やっぱり、雲隠れした『カインド・オブ・ブルー』をはじめ、楽曲の分析をもっと読みたいよ。とか、いろいろ注文を付けだしたら、この本、どれくらい長くなったんだろう?基本線はこんな感じか。マイルスは、もともと和声進行でいくビ・バップには不適応で、根っからのモードの人だったと。この点、ケイ赤木氏とのインタビューで、晩年のマイルスが「バックとは違った調性でブルースのフレーズを吹いていた」ことを確認できるのはとても印象的かつ面白かった(676頁あたり)。しかし、手許にCDがない状態で読んでたから、今度はCDをかけながらパラパラ読み返してみなくっちゃ。
まあ、こっちに楽曲の分析はちょこちょこ出てくるわけですが、あれ、いつの間にか文庫化されてる。
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: エスクアイア マガジン ジャパン
- 発売日: 2008/03/31
- メディア: ハードカバー
- 購入: 2人 クリック: 297回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史編 (文春文庫)
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
- 購入: 12人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (59件) を見る