懸案だったミリカンの本をやっと読了する。文脈を追跡して意味を把握するという点では、言語記号と自然的記号は連続した関係にあるとか(174-5頁)、「現在と未来の状態や出来事に加えて、われわれは、投射される目標状態もこの共通の表象体系によって表象されると仮定する。そうすると、生物は、自分が目標状態に到達したのかどうか、またいつ到達したのか知ることができることになる」(274頁)。これは面白い。ところで、ここでやってる話って、おもいのほか、ラカンや哲学的人間学に近いように思うのだが。
- 作者: ルース・ギャレット・ミリカン,信原幸弘
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2007/01/19
- メディア: 単行本
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