赤塚本はすでにいろいろとございましょうが、たまたま目についたものでとりあえず買って読む。ボクと同じくらいの年代で、子どもの頃「太陽はどっちから昇るの」と聞かれたら、「西から昇ったお日様が東へ沈む」とアタマのなかでくちずさんんでから、「東」と答えた人は決して少なくないと思う(ちなみに、私はこの歌を引き合いにして「西から」と言った人を知っています)。
某国営放送でやってた番組でも紹介されていたけれど、赤塚不二夫作品が、それこそブレヒトみたいに、赤塚工房(フジオ・プロ)の作品だったってことの一端がよく分かったし、これまた巷間よく聞く話ではあった赤塚とタモリの友情の一端というのもうかがえた。足立正生にも金出したって。赤塚が「化ける」背景としてやはり日常をギャグの場にしてしまった青島=クレージーがあるんだという話なんかも妙に納得。読みながら、最近自分のバカボン度がタリラリラーンだったことを実感。そうかバカボンのパパって厄年(41歳)だったのだ。
ところで、名古屋にいると「元祖」とか「本家」「本店」とかをかぶせた店舗がやたらと多くて笑ってしまうのだけれど、なんといっても「元祖」といえば「元祖天才バカボン」なのだ。さらに、思い出したが、わしはカメラ小僧の篠山紀信クンは知っていても、写真家篠山紀信を知らなかったので、ホントに篠山紀信という写真家がいると知ったのはそれからだいぶ後のことだったのだ。でも、それでいいのだ。
「現場での口約束を守るってのがホントに天才バカボンのパパだなと」
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