ピナ・バウシュ

パンフにあった言葉から

 理解できなかったことを理解していくことに関心があります。一緒に笑ったり、感動したり、あるものから身を守るなど、私が感じることに誰かが全く同じように感じてくれると私は自信を得ます。

 舞台の上にいなくても私は作品の一部であるように、観客も常に作品の一部になっています。自分の感覚を信じることです。私たちのプログラム・ノートには作品をいかに理解していただきたいかという解説をのせていません。私達は自分で生きて体験していかなければなりません。誰も私たちからそれを取り去ることは出来ません。
 日常生活だったらとてもあり得ないことや、許されないことを舞台で演じることはとても素晴らしいことです。---。意識しなくとも、その場に居合わせなくとも、こころの奥底にあるほんとうの人生を取り戻せるのです。それにより私達は皆、共通しているのだということを憶い出させてくれます。そして私達に大きな力を与えてくれるのです。共通する何かを探しています。


 私はまだスタートしたばかりです。