なぜかアフガニスタンの女性について

 またまた某国営放送で放映されたドキュメンタリーを昼食時に。「解放後」のアフガニスタンの女性がどんな風になっているかを追いかけたものでイギリス制作。カブールではブルカをかぶった女の乞食がいる。男の支援が得られない女は乞食をせざるをえないのだ。ほかの都市へ行くと、女の乞食はいないが、家庭内での虐待に絶えかねて焼身自殺を図る女性があとをたたない。また、女性や子供のための医者も足りない。女性向けの学校教育が行われている地域もあるのが救いか。アフガニスタンの解放は抑圧された女性の解放にもなるという触れ込みだったわけだが---。
 たしか、中村哲さんが、アフガニスタンへの爆撃を前にして、タリバンが強制している生活慣行というのはアフガニスタンのある地域では当たり前の慣行なのだといったことを指摘していたと記憶するのだが、これを見ると、ある意味で、それは正しかったのだと言わざるをえまい。でも、すべての女性がそうした慣行を好ましく受け入れているとはかぎらないということもまた確かなのだろう。