それからこれも読んだよ。KYなんて下卑た言葉も流行ってるらしいし。その都度状況依存的に正当化されるのが「空気」であり、それに水をさす。でも、この水もいずれは空気になってしまうと。KYってのはこの「水」のことですな。でも、KYなんていわれてしまうと水も漏らさぬ感じがしますね。
従って論理的正当化は常に、「造り出された情況」を中心に回転する(112頁)。
そしてこの考え方の背後にあるものは実は一種の「自己無謬性」乃至は「無責任性」の主張であり、情況の創出には自己もまた参加したのだという最小限の意識さえ完全に欠如している状態なのである(112頁)。
- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/04
- メディア: 単行本
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